このページを見ていただいている方は、実際に愛犬の去勢をするか否かという問題に直面しておられたり、去勢反対or賛成どちらかの意見を持っていらっしゃったりといった、少なからず「ペットの去勢」という行為について関心を持たれている方々だと思っています。

最初に申し上げたいことは、何の権利も義務も知識も無い私が、このコラムを通じてペットの去勢を推進したり、はたまた反対したりしようなどという気は無いということです。

去勢すべきかどうかは、飼い主の考え方や飼い方によって変わるでしょうし、去勢しようがしまいが、飼い主が愛犬の将来に責任を持てるのであれば、それでいいと思います。ただ願くば、「一度も考えたこともないわ」とか「あの人に薦められてからシブシブね…」とか「あの本に書いてあったから」去勢する／しないなどと言う、“無関心”または”他人任せ”だけはやめて欲しいものです。愛犬を大切に思えばこそ、どうぞオーナーさん自身で悩み、考え、納得した上で決断してあげて下さい。

のっけから長くなってしまいましたが、このコラムは、我が家の愛犬ラナの避妊手術に踏み切るまでに悩みぬいた経緯や、その間の個人的な心情の移り変わりを綴ったものです。素人文章のため、中には気を悪くされるような表現もあるかもしれませんが、いろんな考え方があって当然と思ってご容赦願いたいと思います。